黒翼の手帳

野球のことや音楽のこと、その他諸々のひまつぶし日記

「音楽と野球」レポ2 雄平さん、ユニで登場 BASEBALL side

ミューザ川崎...大ホールにはよく行くけれど、今日の「市民交流室」は初だったかな。
”MUZA音楽サロン”というシリーズで、休憩時間に飲み物とお菓子が出たのは驚きでした。

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あれこれやってたら時間がなくなって、コーヒーだけ飲んでどら焼きは持ち帰りました。なので別場所での写真です。

さて、後半になって、雄平選手、ユニフォームで登場!歓声が起こります。
廣岡さん「さすがユニフォーム姿いいですね。華がありますよね~」
「ということで花のワルツを」
と、大幅に短くした花のワルツを披露。
さてここからはいよいよ雄平選手へのインタビューです。
川崎からどうして東北高校へ行ったのか?という話については
・いろいろな高校から声がかかったけど、ほとんどの高校が打撃力を買っての話だった中、東北高校は投手として注目してくれた
・それから、友達が何人か東北高校に行くとのことだったので
「まあ、心細かったんですよね」と本音を。初めての寮生活だし…と。
すると廣岡さんが「選手同士って交流あるものなのか、仲いいものなの?」と質問。
雄平さん、結構ためて「いいですね」。
皆つらい練習をしてきてるのがわかってるから、共感し合える
いろいろ参考にし合ったり。
でも試合になれば切り換える。(線を引く?)
廣岡さん「皆雄平選手みたいに真面目??」
雄平さん「はちゃめちゃな選手もいますけど、そういう人もものすごく努力している。皆努力していて根は真面目」
「音楽家ははちゃめちゃなままの人もいるけどね…」という廣岡さんのコメントがツボでした。
体育会系って、上下関係どうなの?という質問に対しては、
「あります」「年齢がすべて」
でも、東北高校は先輩が皆優しかったとのこと。監督の方針が、後輩に優しく、ということだったそうです。

廣岡さんの「雄平選手ってこうやって話しててもずっと目を見てくれるしほんとに誠実。好青年。自分のキライなところとかあったりするんですか?」という質問に対しては
「ありますよ~」
「試合とかで落ち込みたくない」
「反対に、うまくいきすぎて調子に乗りそうになったりするのも」
廣岡さん「【男の子】って感じですね~」
大人になりたい雄平さん??
という話もありつつ、次の曲...
曲に入る前に廣岡さんから「演奏終わってそっち(テーブル)に移動するまでに話つないでください」と無茶振り。これは雄平さん、せっかく訊かれる側になったのに、落ち着いて演奏聴けるかな…

サウンドオブミュージックの「私のお気に入り」
アマポーラ
というJRコマーシャルつながりの演奏。
聴き終わって「1曲目は知ってました」とコメント。
廣岡さん「この曲聴いて京都の神社が頭に浮かんでくれたらそれでいいんですよね~」と言うと
「逆はないですか」と雄平さん。
するとピアノ女子が「太田胃酸」とカットイン。
ショパンのプレリュードを、太田胃酸のオリジナル曲だと思ってる人が多いとのこと。
それを受けて、廣岡さんが「チャイコフスキーの弦楽セレナーデ。オー人事で使われてからしばらく演奏会で取り上げづらくなった」とコメント。
(これは、ありますね。プロコのロミジュリのモンタギュー家とキャピュレット家とか(SBお父さん犬関係)、個人的にすごく好きな曲なので、こんな広まり方ってつまんない、とがっかりしたものです)

雄平さんは「もったいないですよね」と言っていました。
野球の話に戻り、
投手から野手に転向する時にすごい葛藤したんじゃないか、という点については
「プロに入ってから練習すればするほどどんどんヘタになった」
「ふつう練習重ねてどんどんうまくなるものなのに」
と言うと、
「わかります…」とピアノ女子。
「試験の二週間前がいちばん上手だったりしません?」というピアノ女子に、廣岡さん謝名元さんは「??」のご様子。
雄平さんが「そういう時試験ってどうなっちゃうんですか?」と訊くと、
「落ち込みました」(雄平さんの「試合で落ち込みたくない」を受けてる??)
そこで廣岡さんが「練習のし方が悪いんじゃない?」とボソッと(厳しい!)
「自分もそうだったと思います」と雄平さん。

 

そして二軍で”猿渡さん”に「野手として投手を見てみると何かつかめるものがあるんじゃないか」とアドバイスされ、野手で試合に出る機会ができて、それをきっかけに野手に興味を持つようになった。
あと、野手への転向には奥さんの後押しが大きかった。
「家族大事ですよね~」
ゼロからの挑戦みたいなものだから、生活もあるし、家族の理解が重要。
廣岡さんはこれに共感して、
「前に子供と滑り台で遊んでたら左手薬指を骨折しちゃって…」
(骨折については個人的に思うところあり。左手の指骨折してここまで弾けるの?とびっくりしました)
「1ヵ月くらい何もできないから不安になった」
「雄平選手も去年怪我してましたよね」

で、痛みに対する不安はあったけど、試合に元通り戻れることについては何の疑いもなかった、と言っていました。
右の掌の骨折について「手術で骨をとったんですよね」と言うと、
ピアノ女子が「え?じゃあ手が小さくなったんですか??」
廣岡さん「ちょっと黙った方がいいかも・・・」
雄平さんは「弾いてる時とのギャップがすごい」と楽しそうでした。

演奏の方は引き続きカジュアル路線で
アメージンググレイス
サティのジュ・トゥ・ヴ

次のトークでは
「野球選手って人生の中で野球選手じゃない時間の方が長いと思うけど、焼肉屋とかやったり?」
「肉好きです」
雄平さんは、教えることが好きで、楽しいということがわかり、野球教室とかに積極的に参加しているそうです。
教える相手は子供たちなのか、学生なのか、対象はいろいろあると思うが、教えることをやりたい。野球にずっと携わりたい、と言っていました。
廣岡さん、唐突に「監督ってどうやったらなれるんですか?」
「監督もコーチも、手挙げてなれるもんじゃないし」
「向こうが雇いたいって思わないとなれないですよね」と雄平さん困惑気味。
(プロオケのコンマスと同じくらい、限られた人しかなれないと思います…)

野球選手ってすべて数字に表れるから大変そう、というと、
雄平さんは逆に、数字とかに出ない方が大変なんじゃないか、と。
「バッターは10回中7回失敗できるっていうのがありますし」と話すと、ピアノ女子が???となるシーンも。
野球選手もある意味エンターテイナーであるべきだし、勝ち負けももちろんだけど魅せ方も大事なんじゃないか、というような話を雄平さんがしていました。

そこから傘応援の話になり、ここで初めて「今日ヤクルトファンの方どれくらいいらっしゃいます?」と客席への問いかけ。
で、予想以上に、いました!!!4割ぐらいの人が、手挙げてたんじゃないかな。結構多い、という印象。
傘応援の由来を客席のファンの方が説明するシーンもありました。

そしてプログラムの最後はチャルダッシュ。おなじみヴァイオリンの技巧満載のやつですね。
この曲では廣岡さんが「普段あまり楽器を間近で聴く機会もないかもしれないので」ということで、客席を回りながら弾くという演出。
裏板から低音が響いてきて、かっちょよかったです。
曲の終わりの方では雄平さんの近くに寄って行ってえみふるに。

最後に、雄平選手にとって音楽とは?
…プレーヤーとしても1人の人間としても欠かせないもの(力になってくれるもの、支えてくれるもの?そんなようなことを言っていたと思います)
廣岡さん、「情熱大陸って言ってたのに”プロフェッショナル”になっちゃった」と言いながらアンコールの「エトピリカ」で〆。

演奏会の前後で企画側の人と思われるMC女性が
「寒波でほんとに寒いですけど、今日このコンサートで暖かくなってもらえれば」とプレバト俳句で凡人査定されそうなことを言っていましたが、
凡人でもいい、ほんとにその通り。ホクホク気分で会場を後にしました。
今回雄平さんは完全に舞台上の「あっち側の人」でファンとの交流はなかったですが、
クラシックコンサートで話をする野球選手とか、なかなか見る機会ないですよね。
しかも雄平さん、取り繕ったりすることなくほんとに素の感じがして、畑違いの場所で一生懸命な姿を間近で見られるのは本当に幸せなことだと思います。

今回をきっかけに、会場にいたヤクルトファンじゃない人にも興味もってもらえたらいいなー
雄平選手はそれだけ魅力あふれる人だと思いました。

(案の定、話の前後関係、詳細は相違があるかと思いますが、ご容赦ください…)