黒翼の手帳

野球のことや音楽のこと、その他諸々のひまつぶし日記

ドヤ感は最高のエンターテイメント

世間が仕事始めな中、ミューザ川崎にニューイヤーコンサートを聴きに行ってきました。
ホールへ続くエスカレーターからふと目をやると…

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スワローズのは遠目にもなさそうだけど、帰り、要チェック。

コンサートは、ウィーン・フォルクスオーパーという、オペラやオペレッタをやる劇場のオケメンバーと、歌手、バレエダンサーによるステージでした。

始めの曲から、チェロのメロメロな素晴らしいソロ。
次の曲では打楽器奏者の1人がフラメンコで使う系のカスタネットを舞台前方で鳴らしつつ、バレエダンサーとちょいちょい絡みます。打楽器奏者にこんな芝居っ気があるとは。都立K高校のブラスバンドのステージみたいに、奏者がなんでもやる系かな?

どの辺で入ったか忘れましたが、指揮者がメモを見ながら日本語でMC。「私がウィーン少年合唱団にいたころから憧れていた日本」とか言ってましたが、ウィーン少年合唱団にいたって本当??なぜかジョークのように聞こえてしまった…

その後、バリトン、ソプラノ、テノールの曲がそれぞれあったのですが、これが素晴らしかった。ステージでの振る舞い。ドヤ感。歌い上げる。感激〜!
やっぱり、表現する人にはドヤ感が必要だなーと思いました。
私は、キムヨナ選手の演技のドヤ感とか、好きなんですよね。

この、テノールの人の曲のとき、指揮者が一緒に歌っちゃうシーンもありました。やっぱり少年合唱団出身…?

蒸気機関車の曲ではパーカッションチームが駅員の帽子を被り、指揮者は笛を吹いてご満悦。前半最後の「ため息のギャロップ」では楽団が実際に「あぁ〜」とため息。正月休みが終わったサラリーマンのため息を代弁しているかのよう…

後半には、指揮者の人が作ったという、日本のために作曲された「さくらワルツ」。めっちゃ邦楽ムードで始まり、やがて普通にワルツになっていきました。ビオラのソロもあり。ビオラのソロ、オリエンタルムードの曲で使われがち。(筆者はアマオケビオラを弾いています)

喜歌劇「こうもり」での三重唱では、バリトンの人が怪しげなカツラとメガネで登場。歌も挙動不振な感じ。豪華な三重唱でした。

プログラムの最後は、美しく青きドナウ。本当に素敵な曲なんですが、私は後打ちチームなこともあって、長いな…と思ってしまいます。が、今日はバレエダンサーの踊りもあったので、飽きずに観られました。

サクサクとアンコールに進んで、三人の歌手がシャンパングラスを持って登場。曲が終わった後、テノールの人が飲み干してビックリ。本物が入っているとは思っていませんでした。ソプラノの人が、指揮者にグラスを渡します。なんか、普段、演奏会の打ち上げで指揮者が飲まされるシーンに見えてしまいました。
バイオリンに、アンコールが終わった後これ見よがしに譜面を交換する人がいて、アンコールまだあるな、とわかりました。
最後は来るのかな…と思っていてやはりきたラデツキー。
指揮者が手のひらにペッペッとして、拍手を促します。さすがだねー ラデツキーで締める陳腐な展開を恐れていたのですが、こんな風に仕立ててくれたらもう大満足です。

曲が終わると同時に、銀色のキラキラがパァーンと上がりました!

戸田の開幕戦だったか?でやっていた、これ。

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つば九郎先生がこの日気にしていたのと同じ装置が、よくみると舞台上にありました。

普段、自分から海外オケの演奏会を聴きにいくことはほとんどないのですが、同じアマオケの方のご厚意でチケットをいただくことができ、本当に感謝です。エンターテイメントだったなあ…

さて、もう一度。

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下段の右から2番目、見えるでしょうか?ブルーにY、これだよこれ、Y校のユニフォーム!!懐かしいー
最近はすっかり見かけなくて残念…
スワローズのはありませんでした。ミズノのコーナーみたいでしたが、絡みが無かったんでしょうかね。
雄平さんがアンバサダー契約結んだはずだけど…

指揮者が本当にウィーン少年合唱団出身かどうかは、最後までナゾでした。っていうか私が疑いすぎ?